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日本語・ポルトガル語のバイリンガル子育てで我が家が実践していること

Date :2024.01.20

こんにちは、10ヶ月と5歳の息子の子育て真っ只中のジュリアナです!

今回は我が家で実践しているバイリンガル子育てをご紹介します。ここで言う「バイリンガル」というのは、英語と日本語ではなく「ブラジル・ポルトガル語」と「日本語」のことを指します。「おうち英語」ならぬ、「おうちポル語」ですね。少しでも参考になれば嬉しいです。

その前に我が家の言語環境についてです。

<我が家の言語環境>

母親(以後、私)は、ブラジル生まれのブラジル人で、父親は日本人です。

私はブラジル人とはいえ、8歳に来日し小学校2年生〜大学卒業まで日本の教育を受けて育ったため、日本語はネイティブ並です。

ポルトガル語に関しても会話や読み書きはネイティブです。ですが、ポルトガル語と日本語はどちらが得意?と聞かれると「日本語」になります。他には英語とスペイン語は日常会話レベルです。

夫はスペイン語が少し話せるくらいです。私が家族とポルトガル語で会話をしていると、なんの話をしているかはわかるレベルです。(スペイン語とポルトガル語の文法は似ています)

私と夫とのコミュニケーションは日本語です。

5歳の息子は、ほぼほぼ日本語で日本の保育園に通っています。

ポルトガル語の理解度は20%ほどでしょうか。ポルトガル語の歌を歌ったり、私がポルトガル語で質問したことに対して日本語で答えるといった感じです。

10ヶ月の息子に対しては、四六時中一緒のため70〜80%の割合でポルトガル語で話しかけています。

周りにポルトガル語を話す人が全くいません。(祖父母は遠距離。時々テレビ電話をするレベル)

そんな我が家ですが、参考になるのかならないのかわかりませんが…ひとまず「おうちポル語」で実践していることをご紹介していきます。

最後にバイリンガル子育ての注意点や考え方などにも触れていますので、バイリンガル子育てに関心のある人も読んで頂けると何か参考になるかもしれません。

YouTube【Galinha Pintadinha】 

やっぱりYouTube様!

数あるポルトガル語のYouTubeですが、まずは王道とも言える「Galinha Pintadinha(ガリー二ャピンタジーニャ)」!

リズムもよく、アニメもかわいく、繰り返し歌いやすい!といったところで0歳の息子にもよく聴かせています。大人でも聴いたことがある曲が多く、子どもと一緒に歌えるという点でもおすすめです。今10ヶ月の息子に聞かせていますが、5歳の息子も一緒になって歌っています。

特に、5歳の息子は「Mariana(マリアナ)」という歌がお気に入りで、ポルトガル語の1〜10もその曲のおかげで覚えました!

音楽 【XUXAやSandy&Junior】

ブラジル人なら懐かしい方も多いのではないでしょうか?

XUXA(シュシャ)は、ブラジルで21年間ブラジルの子供向け番組の女王と呼ばれ、数々の子供向けの歌をリリースした歌手でもありテレビ司会者です。Sandy&Junior(サンジー・イ・ジュニオル)も今では立派な大人ですが、小さい時から歌手をやっているということもあり子ども向けの歌が多いです。

ここでは、XUXAやSandy&Juniorと書きましたが、これらに関わらず、親が実際に歌える歌がいいんじゃないかと思います。私自身がXuxaとSandy&Juniorを聴いて育ったので、ほぼ全ての曲が歌えます。親が歌える&楽しいと子どもにも伝わりますよね。

子どもに聞かせるという意味でもいいですが、子どもの時に聞いていた歌を大人になってから聴くとまた新たな発見があったり、こんなこと言ってたんだ〜と大人まで発見があっておすすめです。笑

絵本【ポルトガル語での読み聞かせ】

我が家はポルトガル語で書かれた本が20冊以上あります。ブラジルの家族や親戚から頂いたものがほとんどです。時々、街の図書館に行っては子どもの外国語コーナーで探して借りることもあります。以前ポルトガル語の本が手に入るインラインストアの記事も書いていますので、ぜひ参考にしてみてください! 

【おすすめ記事】

ポルトガル語の本が手に入るオンラインストアご紹介

なかなか子ども自ら手に取ろうとしない時は、一冊は好きな絵本、もう一冊はママが選ぶねと言ってポルトガル語の絵本を選んでいます。読み方としては、最初はポルトガル語、その後日本語に訳しながら読み進めます。瞬時に通訳が必要になるので、眠いときはあまりオススメできないやり方です(笑)でもこのやり方だと一生懸命聞いてくれますが、繰り返し繰り返し読むことが大切です。

【リビングに世界地図】

これはブラジルやポルトガル語に限らずですが、できるだけ世界に目を向けて欲しい、多様な価値観を持って欲しいと言う願いもあり、我が家ではリビングに大きな世界地図を貼っています。

小さい時から貼っていたと言うこともあり、自然といろんな国や国旗を覚えています。(国旗付きの世界地図です!)

例えば、テレビでインドのことをやっていたとします。

そう言う時に「インドって国どこか知ってる〜?」って息子に聞くと「知らなーい」と言って真っ先に世界地図から探しに行きます。

そして世界地図からインドを見つけ、それと同時にインドの国旗も探します。

その流れで「お父さんもお母さんも昔インド行ったことあってね、すごくカレーが美味しかったんだよ〜」っていう話をしたり、家族のコミュニケーションツールにもなっています。

勉強して覚えるというよりはとても自然な形でいろんな国を眺めたりできてとてもおすすめです!

本だといちいち探さないといけないけれど、貼っておけばすぐ探せて便利です。

バイリンガル子育ては重要?

最後にバイリンガルについての私の見解ですが、バイリンガルになって欲しいと言う思いもありますが、自分のルーツを肯定的に捉えて欲しいとか世界やさまざまな人に触れて、多様な価値観を持ってほしいという思いでやっています。

ポルトガル語に限らず英語や他の言語もそうですが、単語を覚えて、完璧に二つの言語を操れるようにはなって欲しいという思いもなくはないです。(本心はみんなそう思いますよね・・)私自身も二つ以上の言語を話せることによって仕事の幅がぐん増えているのは間違いないですし、一つの言語よりかは二つ、三つと話せるようになった方が断然いいと思ってます。

でも子どもたちにはそれを押し付けてはだめだなとも思っています。「新しい言語や文化を学ぶの楽しい!」「ブラジルや他の国に行ってみたいな」そんな想いの種を親が蒔けたらいいなぁと思っています。

いざ子どもが自ら「学びたい!もっと知りたい!」と心からそう思った時に、必ず子ども自ら自発的に学べるようになるからと信じています。

大人になってからでもバイリンガル、トリリンガルになれる&なった大人をいっぱい知っています。

まずは楽しい!!の種まき時期だと考え、あんまり肩肘張らず、のんびりこれらを「楽しい〜」と思える範囲で実践できればOKなのではないかなと!

やらされてる…と思われてしまって、新しい言語を学ぶことをいやになられたら、元も子もないと思うのでそこは注意して取り組まないと、と思っています。

しかし、それでもやっぱり追々は日常会話はできるようになって欲しいという思いと、幼少期の吸収力と耳の良さはピカイチなので、その時期は逃したくないですよね。

塩梅がとても難しいですが、あくまでも楽しく!は必須だと思うので試行錯誤をしながらゆるく頑張りましょう!

皆さんのおすすめのYouTubeや音楽、教材など…なんでもいいので、もしおすすめなどあればぜひ教えて頂けると嬉しいです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。

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